児玉奈央のSense of Wonder 2011

 僕は児玉奈央さんのことを、よく知らない。

もちろんライブは何回も見たことがあるし、CDも大部聴いた方だと思う。
雑誌やネット、広告やお店でもいろんなところで彼女を目にしている。

そして僕の周りには児玉奈央さんと苦楽を共にした人が多く、
そのみんなが悪い話しをしない。
これって凄いことだと思う。

プロフィールの音楽遍歴を見ても、なんだか興味深そうな日々を歩んで来たようで、
そーゆー彼女がCDのジャケットで飛び跳ねていたり、
雑誌で可愛らしい服を来て写真に写ってたりするとちょっとゾクゾクする。

senceofwonderの会場では親子連れやカラフルな服に身を包んだ人達がシャボンを飛ばしたり、
思い思いの楽しみ方で彼女を待っている。

彼女が歌いだすと、場の空気が変わり、
そこにNGKBさんのギターがより深みをあたえ隙間を埋めていく。
それは撮っていて『これが新しい「Pop Music」じゃないのか』と思わせてくれた。

彼女の音楽のpopさとカッコよさの絶妙なバランスの理由が少しわかった気がした。

光風と児玉奈央&GREENMASSIVE

 
光風&GREEN MASSIVE
Mitsukaze Hamada [Vo.&Gt.]
Hiroyuki "NGKB" Nagakubo [Gt.]
Masamichi "MAH" Aoyagi [Ba.&Vo.]
Kazunari "KAKKY" Kakinuma[Dr.]


2011-06-03 (Fri)
横浜ThumbsUp光風&GREEN MASSIVE
 1st Album『民衆レベル』リリースパーティファイナル!!!!!
光風&GREEN MASSIVE
[SpecialGuest:Vo.児玉奈央,Key.小西エリ(CopaSalvo),Tb.斎藤徹史(Cultivator)]

ほまれ

DJ:HOMERUNSOUND


いしいしんじとCINEMA dub MONKS@Sense Of Wonder2011

5月28日。東京を出た車は高速道路を順調に北上する。

台風から低気圧に変わった前線に降られ 、この日はあいにくの雨になった。

しかし、その雨のせいか高速道路から見える茨城の緑は、
しっとりとしていて気持ちが良い。

Sense of Wonderの会場も森と公園が一緒になった場所で、
少々の雨なら気持ちいーくらいだ。
今はもう、ただの能天気では駄目だが、つまんねーことを考えてても始まらない。
僕らはこの週末降り続くというこの雨の中撮影しなくてはならないのだから。

様々なミュージシャンがライブを終え、日が陰りだす。
すると会場の中の森に置かれた光のアートがぼんやりと光りだし、
CINEMA dub MONKSのリハーサルも入念に続いていく。

21時14分。鉄割アルバトロスケットのライブでしこたま笑った後に
フラリと作家のしいしんじさんがステージに現れ、
ステージに置かれた机で言葉を朗読しながら、鉛筆を走らせて文章を紙のせていく。

「3月10日…ウチに赤ん坊が…」

話し、書き、話し、書く。
トツトツと進むいしいさんのステージにCINEMA dub MONKSが入ってきて演奏を始めた。

「木の中から…ムクドリが…」

みんな何を感じているのだろう。
ジッとステージを見たまま動かない。

「コックは…コックの仕事…」

雨はまだパラパラと降り続いている。

ucocaとmoco

 原宿の人混みを抜けて、明治通りを北に向かうと会場が見えて来た。

3ヶ月くらい前、知らない番号からの電話に出るとucocaからだった。
6月12日の結婚パーティーを撮ってとのこと。
以前から面白い男だと思っていたので、嬉しくて快諾した。

明治通り側の階段を地下3階まで降りただろうか、長い階段の先が会場で、
古く、薄暗く、様々な時代に様々な人達が様々な会話をして食事と酒を楽しんできただろう場所が持つ特有の雰囲気があった。
奥からピアソラがバンドネオンでも持ってヒョッコリ出て来そうだ
こんなお店があるからまだまだ東京は面白いと思う。


開演も間近になり、徐々に人も入って会場も賑やかになってくる。

ウコカ達も着替えをすませ入場を待つ。

 二人だけにしようと部屋を出てふと振り返ると、
扉の隙間から見えた二人はこのお店の雰囲気もあってか、
楽しそうだがどこか憂いがあり思わずシャッターを切った。



入場のマリアッチが鳴り出した。

いーパーティーになりそうだ。

Ghetto Graffiti

...film by KAN.cam 

music by kenta hayashi & kentarow 

Director;: masashi noda 

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